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●車両No.73 白花油ほか |
「白花油」は香港ほか華人世界では有名な万能オイルです。肩こりなどに効くとか。香港ではテレビCMなどでも結構この名前を目にします。お土産で買う日本人旅行客も多いようです。
その下の「WD-40」は知らなかったので調べてみたら、家庭用クリーナーや機械のメンテナンスオイルなどを作っているアメリカのケミカルメーカーでした。
ということでこの車両は、人と機械に使う「オイルつながり」の２社の広告なのでした。たまたまですけど。
場所は中環。後ろの金ピカのビルは遠東金融中心。撮影当時は一番目立つビルのひとつだったけれど、現在ではほかの高層ビルに埋もれてます。 |
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| ●車両No.58 李錦記ほか |
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「李錦記」はご存じオイスターソースを創ったメーカー。XO醤も有名ですね。日本にも輸入されています。
ボディサイドの広告「三蛇肝川貝枇杷膏」は名前からなんとなくわかりますが、ヘビの肝と貝のエキスからできた薬でしょうか。「効能 咳止」とあります。
その下にある「珮婦人小児咳露」は子供用咳止めシロップ。トラムの広告には結構クスリ関連が多いです。
これも撮影は中環です。後ろの空間は高層ビルの建設現場。位置からして、恒生銀行総行（ヘッドクォーター）の建設ではないか思います。80年代香港の高度経済成長の匂いがする風景…。
珍しく写真に日付が入ってます。撮影日は1986年3月3日ですね。 |
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●車両No.142 味元ほか |
世界でも有名な日本の「味の素」、じゃなくて「味元」！ 日本語読みでは「あじ（の）もと」と読めますが、香港では「味元」は「メイユン」と発音するはずですから、音でマネたわけではなさそう。ちなみに「素」は「そう」と読みます。
ボディサイドの「瑞典SCAN肉類」はよくわかりません。スウェーデンの肉を輸入している会社なんでしょうか？
その下の「美加浄牙膏」は歯磨き。美加浄は「MAXAM」の当て字ですね。
写真右端にボンドセンター、現在のリポセンタービルが写っていて、立体交差の道路が手前に見えるので、撮影した場所は金鐘道の、現在の中国銀行ビルの前あたりということになります。 |
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| ●車両No.82 TEACほか |
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TEAC・ティアックはオーディオやその周辺機器、最近ではパソコンの周辺機器なども手がける日本のメーカー。香港では第一音[口向]というブランド名なのでしょうか。カセットテープの宣伝というのが時代を感じさせます。
その下の広告「玉林牌正骨水」は養命酒みたいなものか？
この車両、広告同士の調和がぜんぜん取れてなくて雑然としていて、でも逆にストーンウォッシュみたいなちょっとくたびれたイイ味出してます。
後ろの車両No.119の「丸肥増」も薬のようですが、太るためのクスリ？
上の写真と同じお兄さんが写ってます。クルマが多くて道路を渡れないのかな？ |
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●車両No.41 何世昌薬廠ほか |
いやあ、クスリの広告が多いですね。「何世昌薬廠」も医薬品メーカーです。
この「何世昌薬廠」の書体、フォント名でいえば「新藝体」というやつです。今では日本でもよく目にする書体ですが、たしか86年当時はまだ日本にはなかった書体だと思います。
下にあるのは「長上牌咸牛肉」。「万里の長城印の缶詰コンビーフ」といったところでしょうか。本土のブランドかな。
後ろのNo.89の車両には「PUMA」の広告が見えます。
撮影場所は中環。後ろにあるのはかつてのセントラルマーケット、すなわち旧中央市場（中環街市）です。街市の中でもここは特別な存在で、一流レストラン用に高級食材が集まりました。 |
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| ●車両No.128 位元堂養陰丸ほか |
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「位元堂養陰丸」。またまた薬です。下には「強壮機能」とあるので、まあ、いろんなことに効くのでしょう。
その下にあるのはすでにこのページ上でも出てきた「美加浄」というブランドのヘアスプレーの広告です。
ボディサイドは皆様おなじみ白花油。広東語で読むと「ばっふぁあやう」。
下には「JET SPRAY」というアメリカのブランドのジューサーミキサー。「果汁噴射機」というのがスゴイです。
これも上の写真と同じく中央市場前にて撮影したものです。トップページの写真はこれです。この車両は、各広告同士がイイ感じで調和がとれていると思いますが、どうでしょう？ レトロさではイマイチだが……。 |
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