九龍長沙灣道の車道上に落ちていたものを採取
|
私立香港近代博物館 香港みちばたコレクションの最初の品として、本当に香港のみちばたから採取したものを展示します。それは香港のナンバープレートです。
このナンバープレートは走行中のクルマからはずれて落下したものと思われます。落ちてからどのくらいの時間放置されていたかは不明ですが、他のクルマに踏まれたのか、けっこうポコポコになっています。
このナンバープレートはリヤ用です。かつての宗主国イギリスと同様、香港のナンバープレートは、フロント用がホワイト、リヤ用がイエローとなっています。したがって、このナンバープレートはリヤ用というわけです。
このナンバープレートを付けていたのはどんな種類の車両だったのでしょうか。
材質はアルミニウムだと思います。香港では、普通の乗用車の場合──すべてがそうなのかは不明ですが──ナンバープレートはプラスチック製です。したがって、このナンバープレートは、乗用車以外のバスかトラックあたりのものではないかと学芸員Ｋは推測します。幼児の絵本で言うところの「はたらく くるま」のものではないかと思います。
救急車や消防車ではないと思われます。なぜなら救急車のナンバーには「ＡＭ」（ambulanceの意）、消防車には「Ｆ」（ｆｉｒｅの意）が付いていることが多いからです。このことは、香港映画の劇中に借り出されて登場する、本物の救急車や消防車のナンバーからも判明しています。余談ですが、聞いた話によるとキャセイ航空の関係車両には、同社のコードネームの「CX」が使われているとか。
|
 |
| ひっくり返して裏を見ると、日本のナンバープレートと同じように無塗装です。が、ガムテープのようなものが付いています。ずいぶんと乱暴なやり方でクルマに付けられていたようです。ボルト留めの穴などがありません。香港のナンバープレートはテープで装着するのが正式なやり方なのでしょうか。 |
|
|
ゴロ合わせやエンギのいいナンバーが、高いものだと日本円で億単位のカネで売買される香港のナンバープレート。そのセンでいくと、この「GY 1354」は、プレミア度ゼロのナンバーの、ナンバープレートのようです。
|
 本物件の採取状況 香港のナンバープレートについて
学芸員Ｋが香港のナンバープレートで遭遇したこと |
