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【ろんとん・だーいへいゆん】
<ロンドン>
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●エリア：九龍・尖沙咀
●住所：彌敦道219
●座席数：1階 不明／2階 不明 1404席（1968年のデータ）
●変遷：1990年前後に建て替えられ、映画館は同名の
まま規模縮小で入る（現状未確認）
現在は「莊士倫敦廣場(LONDON PLAZA」
●写真中の映画の看板
上映中：『喪屍出籠(Day of the Dead)』
監督＝ジョージ・Ａ・ロメロ
主演＝ロリ・カーディル
近日上映：『大盜奇兵(SAVAGE ISLANDS)』
監督＝フェルディナンド・フェアファクス
主演＝トミー・リー・ジョーンズ
近日上映：『未来小子(D.A.R.Y.L.)』
監督＝サイモン・ウィンサー
主演＝バレット・オリヴァー |
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彌敦道に大看板を掲げて待ち行く人々にアピール
ショッピングビルになり縮小で存続したが現状未確認
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この倫敦大戲院は九龍公園の北側、彌敦道とオースチン道の交わる交差点に建っていました。オースチン道をはさんで向かい側には尖沙咀警署（警察署）があります。この倫敦大戲院は、一大観光＆ショッピングゾーンの尖沙咀エリアの中にあったので、当時観光した方々の中にはなんとなく記憶している人もいるのではないでしょうか。
写真を見てもわかるように、当時の他の映画館に比べてもこの映画館の看板はよりいっそう大きいです。写真を見ると３本もかかっています。しかし２本は近日上映作品で、上映中は『喪屍出籠(Day
of the Dead)』のみです。
当時、街をゆく地元の香港人は、それがショッピングであれビジネスであれ、通りを歩いていて、この映画館の特大看板の絵柄が変わるたびに「あ、変わった」と心の片隅で認識していたのではないでしょうか。
普通、街の看板でこれほどサイズが大きなものは、絵柄がそう頻繁に変わるものではありません。２〜３週間で新しい映画作品の大看板が掛け替えられる香港の昔の映画館は、街の情景に彩りと変化を与え、街ゆく人もそれを無意識に愉しんでいたと思います。
倫敦大戲院は写真の看板を見てのとおり洋画上映館だったと思います。しかし後にショッピングビルに建て替えられ、館名から「大」の文字が取れた新生の倫敦戲院になってからは香港映画も上映されました。学芸員Ｋはジェット･リー主演の『精武英雄』など何本かここで香港映画を観ています。
新生の倫敦戲院は座席数が400〜500といった感じで、フロアは左右の幅が狭くて細長く、したがってスクリーンも小さいという記憶があります。変身前の倫敦大戲院は、「大」が付くから大劇場だったはず。手元にある資料だと、この映画館は1963年に開業され、座席数は1968年のデータでで1404席ということです。
上の写真を見て推測されますが、この建物のデザインや古さ具合から見て、この映画館は1963年以来改築されていないものだと思います。したがって多少の増減はあったかもしれませんが、1986年頃の座席数もほぼこの1404席前後とみて間違いないと思います。
たとえアメリカ映画しか見られなかったとしても往時の倫敦大戲院に入ってみればよかったな、と思います。かなりクラシカルで味わいのある場内ではなかったかと想像します。
あと、思い出しました。建て替えられたショッピングビル莊士倫敦廣場内のレストランで、学芸員Ｋは火鍋を食べました。香港風しゃぶしゃぶ鍋です。大変おいしくいただきました。でも、鍋より大劇場のほうがいい！
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