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ななめ向かいのホテルから
大華戲院を見下ろす
　普慶戲院moreのページと同じく、今はなきフォーチュナ･ホテルの部屋の窓から今度は右側へカメラを向けると、香港一の大通り、彌敦道をはさんで大華戲院がこんな感じで見えます。
　左右のビルに挟まれてしまった低層の大華戲院は、なんだか子どもの頃に読んだ童話 『ちいさいおうち』 のようです。
　まわりに高層ビルが建ち並んでも、それでもけなげに建っている一戸建て映画館。
　こうやって見下ろすと、こう、たいへん残念ではありますが、東京以上に超高効率の高層ビルがバンバン建っている香港で、このような3〜4階建て相当の高さの一戸建て映画館がなくなっていったことは、やっぱり自然な流れなんではないかとも思えてしまいます。高密度都市香港では映画専業の低層ビルは、たしかに贅沢ではあるがあまりにも効率が悪い……。現在、ここには前のページでも書いたように大華酒店が建っています。
　大華戲院の左にあるビルも、右の向こう側のビルも上階はアパートのようです。１階はそれぞれ銀行とお店だと記憶しています。まあ、雑居ビルです。おそらくアパート部分にも住居だけではなくいろんなジャンルの事務所やあるいは工場（！　あるんですよコレが。ビルの中に工場が…）なども入っているかもしれません。
　フォーチュナ･ホテルに滞在していたとき、客室からは写真左のビルの各部屋の様子が自然に目に入ってきました。そこにはテレビを見たりする住民の普通の暮らしがありました。

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